概要
インターロッキングブロックや天然石に代表されるブロック系舗装は、路盤の上に粗砂等の敷砂層を設け、その上にブロックを敷設し、目地に砂を充填させる従来型の工法によりその多くが施工されてきました。
しかしながら、雨水や車両の通行により、目地砂が流失することに起因してブロックがガタつき、通行に支障をきたす事例が多数報告されております。
また、近年では目地・下地にセメント系やポリマー系の材料を用い施工基盤とブロックを強固に接着させ、重交通に対応する工法も開発されておりますが、施工費が高い、養生時間が必要で規制費用がかかる、修繕や解体が容易でない、ブロックが再利用できない等の問題点も指摘されております。
そこで、本製品は砂に少量のアスファルトを被覆し適度な粘着性を持たせ、ブロックが再利用可能でかつ修繕が容易な従来工法の問題点である目地砂の耐流失性の向上を実現しました。さらに、母材となる砂にゴミ溶融固化物(エコスラグ)を利用することで循環型社会の要請に寄与するとともに製造コストの削減も可能といたしました。
特徴
適用
雨水による流失を約85%低減可能
定期的目地砂補充のメンテナンス費の削減が可能
天然石、インターロッキング等様々なブロックに対応
通常の粗砂と同様の作業性
ブロックの再利用が可能
養生時間が不要で即時交通解放可能
規制費用の低減
小規模補修が容易
公園
商店街
駐車場・駐輪場
商業施設
展示場
遊歩道
従来型のブロック系舗装の補修、目地の補充
効果
耐流失性に関する評価結果
(室内試験供試体に対する散水試験)
室内試験の結果、粗砂と比較して流失量を約85%低下させることが確認されました。
